メタエンジニアリング研究所のホームページにようこそ。
地球規模での災害、パンデミック、政治・経済・社会的諸問題が複雑に絡み合い、人類はますます不確実な時代に直面しています。今こそ、イノベーションが必要です。なかでも日本は、科学技術立国を標榜しながらも、バブル崩壊以降の長引く停滞から抜け出せない状況が続いています。継続的なイノベーションを起こしていくことが不可欠です。
シュンペーターが「新結合=neuer kombinationen」という言葉でイノベーションを定義して110年、さまざまな時代背景のもと、世界中でイノベーションの研究が行われてきました。クリステンセンの「破壊的イノベーション=disruptive innovation」もその中の一つで大きなインパクトを持つ理論です。
従来型の考え方、やり方では新しい展開は期待できないのではないか?
数あるイノベーション理論を研究した結果、抱いた疑問がメタエンジニアリングの出発点です。
何か課題を与えられて、最適な解決策を考えていくプロセスは、エンジニアリングといわれています。エンジニアリングというと技術者に限られた問題と捉えられがちですが、誰もがこのエンジニアリングというプロセスによって問題解決にあたっているのです。エンジニアリングよって多くの問題を解決し、新しいイノベーションが起きてきました。
現代社会では多くの問題が複雑化し、ウィキッドと呼ばれる定義自体できないような問題が起こりつつあります。このような問題は、従来型のエンジニアリングでは解決するのは難しく、新たなノベーションは起きてこないと考えます。そこで、視点を変えることにより「メタエンジニアリング」という新たな発想が生まれました。メタエンジニアリング、日本語では根本的エンジニアリングと呼ばれるプロセスは、次のように説明されます。
従来のエンジニアリングが、与えられたあるいは顕在的な課題に取り組んできたのに対し、メタエンジニアリングでは、1)まだ見えていない潜在的課題を見つけ出し、2)既存の制約条件をはずして俯瞰的視点から、自然科学や技術にとらわれずにあらゆる解決策を探り、3)これら解決策をうまく融合・統合して、4)課題に当てはめていくことにより新たな社会的価値を生む、という4つのプロセスを核とした概念です。このプロセスをそれぞれMining、Exploring、Converging、Implementingと名付け、MECIと呼びます。このMECIプロセスをある「場」の中でスパイラル的に繰り返していくことを、メタエンジニアリングと定義します。
メタエンジニアリングを実装する活動は、2010年に公益社団法人日本工学アカデミーの中の作業部会で始まり、2020年に10周年を迎えます。メタエンジニアリング研究所は、2012年に日本経済大学大学院に発足し、2018年に独立した研究所となりました。活動内容は、企業、地方自治体向けコンサルテーション、大学等教育機関向け出講、国内外での学会発表など多岐にわたります。
メタエンジニアリングは、柔軟かつクリエイティブな発想で課題に取り組みたい方には強い味方となる(是非試していただきたい)手法です。多くの方々に関心を持っていただき、社会のさまざまな課題に実際に役立てていただくことにより進化及び深化し続けると考えます。研究所では、今後もメタエンジニアリング研究のセンターオブエクセレンス(COE)として活動を続けてまいります。
幅広い概念であるメタエンジニアリングを深く研究し、広く啓発していくために、メタエンジニアリングに関心を持つ多くの方々を結集し、活動していき、そのセンターオブエクセレンス(COE)を目指しています。
世界中でパンデミックが生じたり、経済が停滞したりしている中、その解決手段はイノベーションにあると思っています。中でも、科学技術立国を目指しながらも停滞の長引く日本においては、継続的なイノベーションを起こしていかなければいけません。
しかし、従来型の考え方、やり方では新しい展開が期待できないと考えています。何か課題を与えられて、最適な解決策を考えていくプロセスは、エンジニアリングといわれています。エンジニアリングというと技術者だけの問題ととらえられがちですが、誰でもがこのエンジニアリングのプロセスによって問題解決にあたっているのです。これによって多くの問題が解決し、新しいイノベーションも起きてきました。
パンデミックなど、多くの問題が複雑化している中で、とりわけウィキッドといわれるような問題自身が定義できないような社会の中で、従来型のエンジニアリングを見直さない限り、新たなイノベーションは起きてこないと思われます。そこで、新たな考え方に基づく「メタエンジニアリング」を発想したわけです。メタエンジニアリング、日本語では根本的エンジニアリングと呼ばれるプロセスは、次のように説明されます。
従来のエンジニアリングが、与えられたあるいは顕在的な課題に取り組んできたのに対し、まだ見えていない、本当の潜在的課題を見つけ出し、既存の制約条件をいったん外して俯瞰的視点から、自然科学や技術にとらわれずにあらゆる解決策を探り、これらをうまく融合、統合して、先の課題に当てはめていく、これによって新たな社会的価値が生まれる。このプロセスをMining、Exploring、Converging、Implementingと定義し、略称をMECIと呼んでいます。これをある場の中で繰り返していくことを、メタエンジニアリングと呼ぶことにしました。
メタエンジニアリングを実装していく活動は、2010年に公益社団法人日本工学アカデミーの中の作業部会から生まれました。2020年はその10周年にあたります。
本メタエンジニアリング研究所は、2012年に日本経済大学大学院の中で発足し、2018年に独立した研究所となりました。幅広い概念であるメタエンジニアリングを深く研究し、広く啓発していくために、メタエンジニアリングに関心を持つ多くの方々を結集し、活動していき、そのセンターオブエクセレンス(COE)を目指しています。